【戦後100年に向けて 2016年のご挨拶】
2011年3月、震災と人災直後の混乱の中、友人と2人で日本政策学校創設を思い立ち、2011年11月に開学しました。あれから丸4年が経ち、2016年は5年目に突入します。同時に昭和の戦争記憶が彼方となった日本社会と世界は戦後71年を迎えました。そこで私は、あらゆる社会や国の政治の目指すべき到達点であり、政策学校を創った究極の目的でもあり、過去より温めていた「自分以外が作り出した原因で虐げられる人々が一人でも少なくなる=戦争と飢餓を無くす30年計画」の実行を開始します。戦後100年の2045年をターゲットにし、戦後71年の今年を元年とする30年計画です。準備に費やした昨年は、かつて大学院留学時代にニューヨークで知り合った後藤健二さんのイスラム国での死がありました。そして、後藤さんの著書『ルワンダの祈り』を手に、90万人が亡くなった虐殺から、平和な世界を目指すフツ族・ツチ族の人たちと、グローバルリーダー育成・ICT教育開始のために■アフリカ・ルワンダを訪問しました。他にも、第2次大戦からの「戦争・虐殺の原体験」を持つ多くの国・場所に伺いました。■カンボジア・ポルポトの虐殺(キリング・フィールド)■ベトナム戦争(枯れ葉剤犠牲者、解放戦線ゲリラ基地跡)■沖縄地上戦(日本軍地下壕・アブチラガマ)■アメリカの広島長崎への原爆開発マンハッタン計画拠点(母校コロンビア大学Pupin Hall=レオ・シラードが、アインシュタインを説得し、エンリコ・フェルミ等と共に米国初の原子核分裂の実験が行われたコロンビア大学物理学部の校舎)■そのすぐそばニューヨーク仏教寺院の親鸞上人像(1945年広島で原爆投下に遭い、1955年にニューヨークに移設された石像)。人類最初の核開発の拠点と、原爆被災をくぐり抜けた親鸞像が至近距離にあるというまさに戦争と平和の壮大なるコントラスト。そんな2015年までの思考と試行を経て、今年から、後藤さんの志と共に、歴史的には軍事とビジネスのために発展を遂げて来たICT(情報技術)を、世界平和の実現と、戦争・紛争の原因になっている食糧難・エネルギー枯渇・差別・抑圧等を除去することにフルに活用する「Peace Engineering」を主要カリキュラムの一つにして、グローバルリーダー輩出のための学校を始めます。まずは、ルワンダの大地で、その後、ベトナム、ヨルダン、ボスニア、カンボジア、インド他、20世紀(+21世紀)の戦争の記憶が生々しい国々で、その原体験を受け継ぐ青少年こそが、殺し合い無き、飢餓無き世界を実現する動機がもっとも高いリーダーに成り得るルワンダの祈り キリングF1 親鸞NYCと確信し、展開していければと思っています。まさに、戦後100年(2045年)を目標した30年計画です。30年は長すぎるけど、短期なら付き合うよ(笑)とか、興味ありという方は、是非、連絡ください。今年も、3つのセクターの”枠”を越えて、よろしくお願いいたします。2016年1月 金野索一…(世界一過酷なカースト制度における世界最大のスラム街、インド・ムンバイのダラビー地区にて )