「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」今回の自民党勉強会での報道威圧問題と、1月のフランスでのシャルリエブド襲撃事件の勃発によって、皮肉にも、この18世紀のヴォルテール(仏・哲学者)の言葉が、21世紀の今、クローズアップされています。この民主主義社会において、もっとも重要で基本的な原理である”言論の自由”が脅かされる危機感。どのような主義・主張であるうが、政治的思想や政策が異なっていようが、すべての人の言論の場を等しく確保する。これは、王制や帝政といった封建社会や戦争の惨禍を経て、営々たる先人達の血と知の葛藤の末にたどり着いた、人類共通の到達点の一つです。1月11日のパリで、各国首脳も参加した160万人のシャルリエブド襲撃への抗議デモは記憶に新しいところです。そして、デモが行われた通りの名こそ ”ヴォルテール大通り” でした。私たちの国でも、今、民主主義の根幹である ”言論の自由” が問われています。憲法観や安全保障政策にどんなに違いや隔たりがあっても、この権利・自由は、まさに命をかけて守らねばならないのではないでしょうか。写真は、この数ヶ月間で、日本の報道メディアについて、異なった立場・視点から議論をさせて頂いた2名のジャーナリストの方々「田崎史郎氏(時事通信社解説委員)」「堀潤氏(キャスター /8bitNews主宰)」です。