【アフリカ・ルワンダにて学校を始めました。3千人が亡くなった米国9・11テロから15年目の日に、100万人が亡くなったルワンダ虐殺の現場・ムランビ虐殺博物館からのメッセージ】数年前より準備をしていたEdo Tec Global School ルワンダ校(http://edotec.org/)を、9月5日にルワンダの首都キガリにて開講しました。戦争や飢餓をなくし世界平和を実現するグローバル・リーダーを育てる学校です。いわば日本政策学校・世界版の始まりです。まずは、小学生向けのパイロット・プログラムですが、来年からはルワンダの大学生向けのプログラムを、同じくシリア難民の大学生向けプログラムを中東にて準備中で、その後、世界各地に拡げたいと考えています。世界中の大多数が、殺し合いや飢餓のない社会を望んでいるのに、平和が実現しないのは何故なのか?それは、戦争・飢餓が根絶されなくても困らない人間=戦争・飢餓のような極限状態と隣接していない人間=先進国の人間が、世界を動かしていることが一因です。そこで、最近、戦争(シリア)や虐殺(ルワンダ)があった国、極貧の国をあえて選び、その国の若者を世界リーダーへ輩出していきます。人間の本質・生き方は、育って来た環境すなわち幼少時の原体験で決まるといいます。若くして、悲惨な虐殺の原体験を持つ彼らは、人生を賭けて、人類から戦争・虐殺・飢餓根絶を実現する強固な動機を持っています。そこで、我々は、先進国でも最先端の教育①先端ICT教育(ブロックチェーン技術、データサイエンス、ロボティクス、サイバーレンジ等)②コミニケーション教育(ダイバーシティ、ロジカルシンキング等)③Social Goodのためのリベラル・アーツ教育(先端科学技術をSocial Goodのために活かすMindSetの醸成)を無償で提供し、世界リーダーへ強力に押し上げていきます。このチャレンジは、キリスト教で白人中心である欧米諸国よりも、まさに4つの中立ポジションと2つの弱点を持つ日本人こそ、相応しいと確信しています。それは、「日本人4つの中立的ポジション❶宗教(特定の宗教が強くない)、❷人種・南北(有色人種(南)で唯一のサミットメンバー(北))、❸軍事(武器輸出をしていない)、❹経済(金融でなく、モノ作りがメイン)」は、世界を融和へ導き、公益資本主義を実現するのに、ポジション的には、唯一無二であり最適です。政治・政策に中立はありえないと誤解される方がいますが、特に❶❷のように、あくまでもポジション・条件が、真似ができない先天的で、中立的なのであり、その点を最大限生かした政策・アクションを選択しようということです。これこそが、米国などと異なる日本人の己を活かした戦略であり差別化なのです。「日本の2つの弱点①食糧を外国に依存している②エネルギーを外国に依存している」これも、米国、ロシア、オーストラリア等と決定的に異なり、人間が生存するために根源的に不可欠な食糧とエネルギーを他に依存している現実を認識することにより、国境を越えて、人、モノ、金、情報、資源等が、平和に行き交う世界を維持・実現することで、最も利益を得るのが日本であるという強い自覚と実践を必然とさせます。世界平和への理想のみならず、現実の自分たちの国益・メリットのためにも、日本人は世界を融和へ導くことを率先すべきなのです。そして、私なりの実践は、常に戦争に勝つために軍事活用で発達してきた人間の科学技術を、戦争・飢餓をなくすために活用する【Peace Engineering】を通じて、世界平和=新たな資本主義実現を、人生を賭して実行する人材を、日本人が30年かけて育てていくことです。まさに、このEdoTecGlobalプロジェクトは、2045年8月15日(第2次世界大戦終結100年)までに殺し合いなき世界を実現する30年計画の道程です。今年は、まだ2年目なので、皆さん、途中からでもこのプロジェクトに参加できます(笑)。
最後に、広島・長崎への原爆投下から71年、ルワンダ・ジェノサイドから22年、アメリカ同時多発テロから15年、世界は残念ながら暴力と憎悪の連鎖を断ち切れずにいます。でも「微力であっても、無力ではない。」連携し、実践していきましょう。Love&Peaceのリーダーシップ・ジャーニーへ。
(あの2001年9月11日、ニューヨークに住んでいました。それから15年後の2016年9月11日ルワンダ・ムランビ虐殺博物館にて、金野索一)