オランダを訪れました。目的①は、今話題のベストセラー「ティール組織Teal」(友人の原田 英治 (Eiji Harada)社長の英治出版より)のケースにある世界最大(約1万人)のTeal組織・オランダのビュートゾロフを訪問。実際に働いている方より、自主経営でリーダーがいない、上下関係も売上目標もプロジェクト管理もないティール組織の構造や慣行、組織文化を学びました。このビョートゾルフは、訪問看護の組織で、10~12人の看護師チームに分かれ、そのチームが最大限のIT活用を通じて約50人の患者の在宅ケアサービスを行い、重要な判断はチームで決めます。わずか10人で始まったこの組織が、7年後にはオランダの地域看護組織で働く全看護師の3分の2を占めるまでになり、本社機能30名程度で膨大な数のチームを支援しています。このチームの「自主経営」こそ、次世代型組織と言われており、現在我々がアフリカ・中東等で運営中のEdoTecGlobalSchoolや日本での人材育成のコアにするべく、教訓含めて自分たちも学びつつ進めていきたいです。目的②は、AI革命後の人類の社会基盤として注目を浴びるベーシックインカム(今世界8カ国で実証実験中)の実験が開始されたのオランダ・ユトレヒト市のリサーチです。オランダのシンクタンク「Divosa」が推進役で、ここの教授や研究員と議論を深めました。今後も実験結果についての共有していきます。目的①②から得られる示唆は、我々が従来より探究している「ポスト・マネー資本主義」「Peace Tech」推進において極めて親和性が高いです。ある意味、東インド会社やチュリーップバブルと言う市場資本主義の源流とも言えるこのオランダは、IT・AI革命が進む世界の中で、必須と言われる”科学技術の民主化”を推進し、ワークシェアリングの先駆けとなり、従来の資本主義的なもの(ヒエラルキー組織・金銭前提の労働)とポスト資本主義的なもの(自律分散組織・ワークシェアリング)をボーダレスに行き交う先端国家の一つであり、今後も連携を深めていくべきだと確信しました。