【ユーゴ内戦と第1次世界大戦勃発の地=ボスニア・ヘルツェゴビナとセルビア】テロが頻発するトルコ・イスタンブールを経て、主にボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボと、セルビアの首都ベオグラードに1月初頭に訪れました。103年前の1914年セルビア人青年がオーストリア皇太子を暗殺したサラエボ事件によって、第一次世界大戦が勃発。そして1990年代、ムスリム系(ボシュニャク人)、セルビア正教(セルビア人)、カトリック系(クロアチア人)の人々で互いに争うユーゴ内戦は、ボスニアだけで死者20万人、難民250万人の戦争となりました。そんな人類の火薬庫と言われ、3大紛争地の一つであるバルカン半島・ボスニアで、戦争の原体験を持つ人材を世界リーダーとして輩出し世界平和を実現する完全無償の先端ICT学校” Edo Tec Global School ”を、アフリカ・ルワンダ校(2016年9月開講済)、中東・ヨルダン校(2017年3月開講、シリア難民の大学生対象)に続き、サラエボ校(2017年10月開講予定)開設準備をサラエボ大学等の現地大学と進めています。サッカー元日本代表の宮本恒靖さんがボスニアで主導しているマリ・モスト(宗教で争った各民族の融和をサッカー教室を通じて推進するプロジェクト: http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201511030005-spnavi )の関係者とも連携を模索しています。また、ユーゴ内戦最大の悲劇スレブレニツァ虐殺の地と、セルビア軍包囲のサラエボ市街戦(元日本代表監督・オシム氏出身地)で使用の秘密トンネル、世界遺産も破壊された激戦地で、今もクロアチア人とボシュニャク人が別々に暮らす分断都市モスタル(現日本代表監督・ハリル氏出身地)、NATO軍の空爆で破壊されたビルが残るベオグラード、シリア、アフガニスタン、イラク等からの難民本人へのインタビューで訪問したドナウ川そばの難民キャンプ等に行って来ました。 このEdo Tec Global Schoolは、” Peace Tech ”をテーマに2015年から始まった30年計画の世界人材輩出プロジェクト(2045年8月15日まで)で、まだ3年目です。その平成もあと2年で去り行くこの2017年を、ヨーロッパ大寒波のマイナス20度で凍えるバルカン半島の地で迎えました。長〜い目で、よろしくお願いします。金野索一 ( NPO法人Edo Tec Global http://edotec.org/ )