カンボジアを訪れました。猪塚 武 (Takeshi Izuka)(カンボジア・キリロム工科大学長、パインリゾート社長)さんは、20数年前、彼が東工大院生だった時に、私が大前氏とやっていた政策学校・一新塾の名物塾生で、それ以来の仲です。彼のキリロム工科大学と、私がやっているルワンダとシリアでの先端IT学校【Edo Tec Global School】の連携を模索するMTG。その大学で講義もさせてもらいました。学生の目の輝きと質問力の高さと教育内容が素晴らしく将来が楽しみです。Kengo Kitaura(カンボジアAgriBuddy社長)さんは、農業×ITのベンチャー企業。彼のカンボジア無電化地域の農民自立事業と連携を模索中。タイ国境近くのバッタンバン(最大の穀倉地帯)地方の農家を視察させてもらい、多くの課題に挑むAgriBuddy社スタッフの熱意と、農家の方々の実直さに感銘を受けました。ここはカンボジア内戦時代、ポルポト率いるクメールルージュの支配地域で、未だ地雷が残る立入禁止エリアがあり、内戦中は兵士だった農民も。他に、300万人を虐殺したとも言われるポルポト時代の悪夢を目の当たりにするトゥール・スレン虐殺博物館と、水上生活者数が世界屈指で多くの貧困層が住むトンレサップ湖地域も訪れ、殺戮の悲劇と貧困を乗り越えようと躍動する一面に触れました。同時にプノンペンではちょうど野党党首逮捕やメディア閉鎖を強行する現政権の前時代的側面にも遭遇しました。この多面性を持つカンボジア社会に触れ、戦争と貧困の原体験と現場から遠い先進国中心の世界のリーダーシップから、アジア人であり宗教がフラットな我々が、戦争・貧困の現場であるアフリカ(ルワンダ)・中東(シリア)とアジアの人材をネットワークし、世界におけるリーダーシップを発揮していくことの重要性を改めて確信しました。

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