ミャンマー・ロヒンギャ問題や隣国の核問題で揺れる9月の第1週に、広島県主催「国際平和のための世界経済人会議」でルワンダ、シリアで実践する我々のPeace Tech活動を話すために広島市を訪れました。メイン・スピーカーは、ジェリー・ホワイト氏(オバマ政権で米国国務省副次官補、ノーベル平和賞受賞)でした。広島と言えば、江田島・旧海軍兵学校、戦艦大和建造の地であり、ちょうど海上自衛隊最大の護衛艦・かが(空母所有問題で議論となる)が寄港していた旧軍港・呉、旧日本軍の毒ガス製造基地・大久野島、全てを訪れました。被爆地ヒロシマは、戦前はまさに戦争遂行の軍都であったことを再認識すると同時に、改めて、その両面性こそが、広島を国際平和拠点として相応しくさせている根源なのではと考えます。アウンサンスーチー氏とロヒンギャ、金正恩氏とアメリカ、問題や状況、時代が変わっても、時に一面性のみに流れることのある当事者・政府・国連・メディア等を、常に両面性から慎重に見極めずして、国際平和は訪れないことをヒロシマの地で確信し、この広島会議の発展を切望します。http://www.hiroshima-wbcwp.com/(あれは2012年、私の日経ビジネス連載記事で湯崎英彦・広島県知事と対談した際に「国際平和拠点ひろしま構想」を知事が熱く語っていた( http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20120403/230513/?P=3 )その構想実現の一端がこの会議です。)