少し前ですが、田原総一朗氏、久しぶりに日本政策学校の講師でご登壇。外交政策、人工知能を軸にした科学技術政策等についての熟議。田原さんとの思い出は、忘れもしない1995年4月の東京都知事選挙の投開票日。日本中のテレビカメラが、平成維新の会の選挙事務所に居並ぶ中、青島幸男氏の都知事当選確実報道の瞬間から数十秒後に一通の FAXが届く。内容は、選挙戦でお世話になった田原さんから候補者本人へのねぎらいのメッセージ「お疲れ様でした。」これを、私は、あまりに悔しくて、泣きながら、ボスである候補者に渡しに行きました。三浦博史氏、長妻昭氏他の選挙戦幹部の下で、自分自身も大した貢献もできずに敗戦。道州制や生活者主権を掲げ、政治改革ブームを起こした平成維新の会は、その前の衆議院選挙、参議院選挙含めて、この都知事選の敗北後、ボスも含めて政治や政策シンクタンクの世界から撤退。あれから23年、世界やこの国の政治は一歩でも前進したのだろうか?改めて自問自答すると同時に、あの時の実践活動から得たまさに稀有で貴重な知見を、これからの世界と日本でのアクションに活かすことこそ社会イノベーションにつながると、田原さんとの熟議を通じて、初心回帰の意を強くしました。

田原氏と2