インドを先月訪れました。人類の3大紛争地とも言われる中東、バルカン、インドで、世界から戦争・飢餓の原因をテクノロジーで根絶する世界リーダー ”PeaceTechイノベーター” を若者から輩出するための学校エドテックグローバルスクールですが、その中東(ヨルダン)、バルカン(ボスニア)、アフリカ(ルワンダ)に続いて、世界一過酷な身分制度カーストや、深刻な宗教対立、苛烈な女性差別・蔑視の原体験を持つ若者のためのインド校開校の準備が今回の目的でした。前回の訪問時には、ムンバイの巨大スラム街と、プネーのAgriTech精密農業の現場に行きましたので、今回は、世界最強のIT都市バンガロールと近くのアシュラムへの訪問です。バンガロールとその周辺だけで、日本の国家すべてのITエンジニア数(90万人ちょっと)より多い、100万人以上がいて(インド工科大の卒業生やその他理工系大学出身者)、シリンコンバレーのグーグルやITジャイアントの多くもここに開発拠点を置き(日本のソニーも)、今やインドの技術者なしに、世界のIT産業は存在できない状況です。そこで、ITベンチャー、大手IT企業、技術人材企業、VC/投資家、インキュベーション施設へ訪問、大学・高校・日本語学校等での講義と教育関係者等にもお会いし、今後に向けて大きく前進しました。またインドの最高指導者であり、世界最大規模・3億人のNGOの代表者で平和運動家のシュリシュリ・ラビ・シャンガール氏のNGO本部があるアシュラム市を訪れました。ヒンドゥーとイスラムの融和を図り、多くの世界紛争地での仲介活動も手がけられているシュリシュリ氏と連携していくこととなりました。彼は、日本の安倍首相や下村元文科大臣とも親しい関係にあります。さて、インドといえば、自分が飢餓と戦争をなくす資本主義イノベーションを研究していたアメリカの大学院時代の1998年にアジアで最初のノーベル経済学賞を受賞されたインドのアマルティア・セン博士(名付け親もアジア初のノーベル賞のタゴール)の厚生経済学に衝撃を受けました。飢餓と購買力、飢饉と民主主義の関係、教育と健康の推進こそ社会発展の礎etc,,,,,博士の研究から多くの学びを得ました。また、先ごろ亡くなられたアナン元国連事務総長と緒方貞子元国連難民高等弁務官とともに「人間の安全保障委員会」を進められ実践者としても尊敬しています。さらに日本政策学校に2度講師でお招きしたグラミンのムハマド・ユヌス氏(2006年ノーベル平和賞、旧インドのバングラディシュ)、戦中日本と関わりがあるチャンドラ・ボーズ、マハトマ・ガンディー、古くは仏教のゴータマ・シッダールタ、現代においては、世界最高峰のIT 技術人材国であるが、今、テロ頻発により欧米でインドの人々への偏見が高まっていることでインドの高度IT人材を日本企業とつなぐこと、シュリシュリ氏の活動まで含めて、インドと日本は、世界に向けて密接に連携していく親和性が高いと、自分の原体験と両国の歴史の関係性、そして何より今回の訪問を通じて確信しています。世界のために日印連携!

ガンジーと瞑想 インド高校講義後に